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腸を制するものは、アレルギーを制す?!『最高の体調』

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Thebestconditioning20240227

 

遺伝のミスマッチを特定、修正し最高の体調を実現しよう。

  

目次

 

文明病

 

近代社会の変化によって引き起こされる、

現代に特有の病気や症状を意味する「文明病」

 

一つの例として『肥満』

 

石器時代よりカロリーの低い食品しかなく

食事にありつけないことも多く

 

できるだけカロリーの高い食べ物を探すように

進化を遂げてきた人間の

 

消化器系・感覚(味覚と嗅覚)・脳の食欲中枢は

 

現代の先進国において食料の保存や

流通のシステムが発展した結果、

 

食料の豊富な『肥満環境』に晒され

古代ではあり得なかった『肥満』という現象が現れた。

 

また文明の発達によって

限りある認知のリソースをムダに消費し

集中力の低下を招いてしまうのも、文明病の一つ。

 

炎症と不安

炎症は、体の表面だけに起きる現象ではない。

 

例えば内臓脂肪が減らない限り、

体はジワジワと燃え続け

脂肪細胞が分泌する炎症性物質が血管や細胞を傷つけ

動脈硬化や脳梗塞を招く。

 

これが、いわゆるメタボリックシンドローム。

 

「なんだか調子が悪い」

「よく寝たはずなのに何故か疲れる」

 

と言ったレベルの謎の体調不良として認識されるケースが

ほとんど、このメタボに該当する。

 

謎の不調と炎症は、明確に連動している。

 

鬱も、脳機能に激しいダメージを及ぼす慢性炎症。

 

■トランス脂肪酸と孤独

 

トランス脂肪酸は

人体にとって新し過ぎるせいで

うまく材料として使えず、

結果として悪玉コレステロールが製造されてしまう。

 

脂質・糖質・タンパク質をもとにコレステロールを作る肝臓が

パニック状態に陥る。

 

生まれてから死ぬまでコミュニティのサイズが

変化しない古代に対して

 

核家族や地域コミュニティのような仕組みが

消えつつある現代では

「孤独」も生存を脅かすものとして認識される。

 

「人間関係が希薄な環境に対応するためのシステムが備わっていないため

新し過ぎる脅威に対して抵抗を始め、

 

免疫システムを過剰に働かせた結果、

全身は炎症の炎に包まれる。

 

慢性的な不安は、

・記憶力低下

・理性的な判断力を奪う

・死期を早める

 

 

腸内細菌は

アミノ酸や食物繊維などを材料にして

ビタミンB群やビタミンKといった

重要な成分を合成し

 

主要なビタミンの欠乏から免れることができる。

 

栄養の吸収を助けたり、

食物繊維を分解してエネルギーに変えたり

 

脂肪酸を生成して腸壁を守ったり、

人間が健やかに暮らすために欠かせない機能。

 

中でも外敵が体内に入り込むのを防ぐ役割が大きい。

 

しかし、近代において

抗生物質や衛生設備の発展が

 

腸内の善玉菌や有用な菌の接触を妨げ

 

腸の細胞に細かな穴が開いてしまう

「リーキーガット」という現象が

アレルギーや認知機能の低下、疲れやすさを招いている。

 

■対策

・発酵食品(納豆・キムチ・ヨーグルト)

・「プロバイオティクス」サプリによってアレルギー症状の改善が見込める

例)ビオフェルミン ラクトーンA

 

そのほか信頼性の高いデータより

 

・慢性的な下痢や便秘にはビフィズス菌がもっとも有効

・乳酸菌、酪酸菌、糖化菌を飲むと効果が高まる

・抗生物質で腸が荒れている場合は、LGG(乳酸菌の一種)と

サッカロミセス・ブラウディが良い

 

と結論。

 

商品選びに困ったら

 

・ビオスリーHi錠

・Probiotic-3

・カルチュレル30ベジカプセル

・NOW サッカロミセスブラウディ

 

などが有名。

 

腸内フローラの構成は

人によって大きく変わるため

1ヶ月ほど使って改善が実感できなければ

他の商品を試すこと

 

以下食材食品も有効。

 

・食物繊維

・難消化性デキストリン

・オオバコ(サイリウムハスク)

・イヌリン

・レジスタントスターチ

 

大事な点として、腸内細菌は加工食品が大の苦手。

 

高脂肪で食物繊維が少ないファストフード

精製糖の多いスナック菓子・清涼飲料水の

摂取量が増えるほど、

 

腸内細菌が死にやすくなるので、注意。

 

まとめ

 

現代人の不調の原因を取り除くためのステップはシンプル

 

①自分が抱える問題について、どこに遺伝のミスマッチがあるのかを特定

②ミスマッチを起こしている環境を遺伝に沿うように修正する

 

この2段階を着実にこなせば、ほとんどの問題は解決する。

 

不安に対するアプローチも言及されているので

興味のある方は、本書を読むべし。