家族がいて、ミニマリズムの実践をためらっている人、必読。
目次
- より少ない生き方を始める
- ものを減らして自由になる
- 自分らしいより少ない生き方を見つける
- 自分の中にある「欲しい」という気持ちを探る
- 執着が大きいものを処分する方法
- すっきりした状態を維持する方法
- 家族でより少ない生き方をする
- 何のために生きるのかを見つめる
- ものの少ない暮らしの先にあるもの
- 感想
より少ない生き方を始める
ものを手放すことで得られるメリット
・時間とエネルギーが増える
・お金が増える
・人のためになることができる
・自由が増える
・ストレスが減る
・環境にやさしい
・質のいいものを持てる
・子供のいい手本になれる
・人に面倒をかけない
・人と比べなくなる
・満足できる
ものを減らして自由になる
誤解1・・・ミニマリズムとはすべてを捨てることである
理想の人生を生きるのに必要なものであれば
処分せず、ありがたく使っていく。
誤解2・・・ミニマリズムとは整理整頓である
・整理整頓は誰の利益にもならない
・整理整頓は借金の問題を解決しない
・整理整頓は「もっと欲しい」という欲求を消してくれない
・整理整頓をしても人生の大切な気づきにはつながらない
・整理整頓しても人生に変化は起こらない
ミニマリズムは「いちばん大切にしているものを最優先にして、
その障害になるものはすべて排除すること」
ミニマリズムは、少ないもので豊かに暮らすことを求めるすべての人のためにある
自分らしいより少ない生き方を見つける
自分にとって理想の人生を思い描き
それを実現するのにいちばん適したミニマリズムのスタイルを
考える。
自分自身のために
もっと大きな夢をみよう。
自分の人生を使って、
もっと大きなこと、意義深いことを達成しよう。
そして自分の使命を果たすには、
どんなものを持っていればいいのか考える。
必要なものがわかったら、
もういらないものに人生を妨害されることはない。
ものが少なければ、自分の本当の使命に集中できる。
目的がはっきりしていなければ、
とりあえずものを減らすことから始める。
自分の所有物と対面しながら
本当にこれが必要なのだろうか?
なぜ必要なのか?
なぜ必要ではないのか?
取っておくものと、
処分するものを決める基準は何だろう?
自分はものを減らすことで、
最終的に何を目指しているのだろう?
と考えるはず。
ものを減らすことは
そのまま何かを学ぶ過程でもある。
自分の中にある「欲しい」という気持ちを探る
私たちは、自分がものを買う動機を知る必要がある。
それがわからないと、物質主義の呪縛から解放され、
本当の幸せを手に入れることはできない。
ものを買うだけでは、安心、承認、満足感の欲求は満たされない。
・安心するためにたくさんものを買うのではなく、
愛のある人間関係で安心感を手に入れる
・周りと同じものを持つことで周りから認められようとするのではなく、
自分なりの成功の基準を決める。
・ものを再現なく増やすことで満足感を手に入れようとするのではなく、
今あるものに感謝し、いらないものを与えていれば、満足感は自然に手に入る。
物欲がむくむくとわき上がってきたら、それをきっかけに
自分の中にある隠れた動機を探って軌道修正し、
お金やものでは絶対に手に入らない本物の幸せを見つけよう。
簡単にミニマリズムを始める方法
・簡単なところからものを手放していく
・なぜより少ない生き方を目指すのか考える
・よく使う場所のいらないものから処分する
・ものの少ない生活の利点はすぐに実感できる
・自分なりの基準で順番にものを減らしていく
・同じようなものは1つだけ残して処分する
・ものを手放して得られた経験を人に伝えよう
・今日からすぐにでも始めよう
執着が大きいものを処分する方法
すっきりした状態を維持する方法
思い入れの強い本を手放すには
・人は持っている本では決まらない
・本の思い出と、本そのものは別のものだ
・愛のために本を手放す
・所有する本の上限を決める
・いちばん好きな本は持っていていいと決める
・電子ブックを活用する
郵便物などの紙類を処分するには
デジタル化。
できない人は以下3つの質問で考える
・なぜたまるのか
・何が必要なのか
→美術館の学芸員になったつもりで紙類の選別をしよう
・どうやって整理するのか
→紙類が家に入ってきたら、その場で決断し、すぐに行動しよう
お気に入りだった電子機器を手放すには
新しいテクノロジーは本当にあなたの生活を向上させてくれるか、
それともただ大切なものの邪魔をするだけかを尋ねるようにしよう。
古い型をつづけたからといって、夢が終わってしまうわけではない。
家族の思い出の品をどうするか
・ベストなものを選んだら、箱の中にしまっておくのではなく
家の中の見える場所に置く
・とりあえず半分だけ取っておく
・写真を撮ってから手放す
・もう一度命を与える(寄付)
車を持つことの価値を考え直す
小さな家の暮らしやすさを考えてみる
・小さな家は管理が簡単
・小さな家はお金がかからない
・小さな家は家族の絆を深める
・小さな家は売るのが簡単
すっきりした状態を維持する方法
・少ないもので暮らす実験をする
・実験は自分を理解するきっかけになる
・自分にとっての「十分」を知る
・3カ月間、33アイテムで生活してみる
・手放すのを迷ったら一時保管してみる
・すべての持ち物をいったん箱に詰めてみる
・29日後にものを処分するかどうか決める
・過剰に持つことの実験から学べる教訓
・持たずに暮らしてみるとわかる
家族でより少ない生き方をする
・自分が見本となって家族に我慢強く説明する
・健全な関係を維持するためには妥協も必要
・小さな子供に少ないことの大切さを教えるには
→まずはミニマリズムの何たるかを簡単な言葉で説明し、
小さな子供が相手なら指示を出す方法を使い、
ティーンエイジャーが相手なら言葉で納得してもらう方法を使う。
・親が限度を決めないと子供はずっと欲しがる
・10代に教えるのは簡単ではないが、大切なこと
ティーンエイジャーにミニマリズムを教える方法
・若者の理想主義に訴える
・高価なものは自分のお金で買わせる
・広告の裏を見抜く力をつけさせる
・地域で尊敬されていてミニマリズムに賛同している人を仲間にして、話をしてもらう
・責任を持たせる
・異なる世界を見せる
・大切なのは、本人の人間性だと教える
家族との関係が何よりも大切
正しい優先順位を絶対に忘れてはいけない。
ものを愛するのは間違っているし、ものの不在を愛するのも間違っている。
愛する対象は人間。身近な人たちを愛することが、特に大切
何のために生きるのかを見つめる
・自分の時間を取り戻すには
1 静かに心を落ち着かせる時間をつくる
2 集中力を妨げるものを排除する
3 「ノー」と言えるようになる
4 休み時間をあらかじめスケジュールに入れる
・見た目よりも健康状態を大切にする
自分の意識を変えて健康的な選択をする
・食事に気を配る
・適切に水分を摂取する
・定期的に運動する
・悪い習慣をやめる
目的意識を持って能力を最大限に発揮する
ミニマリズムという生き方が自分の一部になると
単に所有物が少なくなるだけでなく、
ミニマリズムの哲学が人生全般に浸透するようになる。
何に対して「イエス」と言うか、「ノー」と言うかを
よく考えるようになる。
1 スケジュール。忙しさを健全なレベルに保ち、いちばん大切な活動に集中する
2 健康。見た目にばかりこだわらず、健康であることを重視し大切な目的のために頑張ることができる
3 人間関係。害になる関係は手放し、自分にとって大切な関係なら、目に見える利益がなくとも、努力して維持していく
ミニマリズムを実践すると生活に余裕が生まれ、
本当に大切な夢を追求できるようになる。
ものの少ない暮らしの先にあるもの
ミニマリズムによって生まれたお金、時間、自由をどう使うかを考えるとき
もう1つの矛盾が現れる。
自分の利益だけを追求することを選ぶと、たしかにある程度の幸せは手に入る。
しかし、人のためになる道を選ぶと、はるかに大きな喜びと満足感が手に入る。
ものへの執着を捨てれば、
夢の人生を実現する自由とチャンスが手に入る。
ミニマリズムの配当を投資して
最大のリターンを手に入れたいのなら、
配当を人のために使うことを考える。
家族、地元の人たち、世界の恵まれない人たちが
あなたの助けを必要としている。
彼らに惜しみなく与えれば、
あなたの心の中ですばらしいことが起こる。
これが「少ないもので豊かに生きる」ということ。
世界にどんな貢献ができるかは、
どんな人生を選ぶかによって決まり、
他者にどんな人生を実現させるかで決まる。
人生は一度きりなのだから、大きな夢をみよう。
そして目を覚まし、夢を現実にしよう。
感想
ミニマリズムは「いちばん大切にしているものを最優先にして、
その障害になるものはすべて排除すること」
このマインドは「ぼくたちにもうモノは必要ない」で
読んだ内容と通ずる。
-
-
【ぼくたちにもうモノは必要ない】モノを手放して人生を取り戻す方法
モノにエネルギー・お金・時間を費やしながら 「生活を変えたい!このままじゃダメだ!」と思っている人が 人生を取り戻すきっかけとなる本です。
続きを見る
むしろ、著者が日本人の「ぼくたちにもうモノは必要ない」の方が
とっつきやすいのが、正直なところ。
唯一の違いが、家族がいる人間がミニマリストだった場合の
ケーススタディとなる点。
家族がいても断捨離はできる。
断捨離できない理由を家族がいるせいにするのは
もはや言い訳でしかならない。