脳は学生時代より確実に『いい状態』になっている。
いい状態の脳に合わせた勉強法で、効率アップが図れる。
目次
①脳は学生時代より確実に『いい状態』になっている
新しい仕事もなかなか覚えられない、
スマホの機種変をしたら慣れるまでに時間がかかる、
年齢を重ねたときに感じる機会が多くなる。
しかし、記憶力の低下は
加齢による脳の変化が原因ではない。
・脳の使い方に偏りが出てきてしまった
・得意な脳のルートばかりを使ってきたせいで『脳のおじさん化』現象が起き、
脳全体の機能が下がってしまっている
と言うこと。
今だったら、もっと大学の授業を聞くのに
あの時きちんと勉強しなかったことを後悔している
と思っているなら
脳の機能が年齢とともにきちんと成長し、成熟している証
人間の脳には年を取ってからの方が
物事を面白がれるという特徴があり
面白がれるからこそ
脳全体が活性化して理解が深まり
さらに面白くなっていく成長スパイラルに乗ることができれば
人生100年時代を面白がりながら生き抜くことだって夢ではない。
脳の成長はいくつになっても右肩上がり
高校生くらいまでの自分と
大人になってからの自分では、
脳の働き方ががらりと変わってしまっているから
、学生時代の勉強法をなぞるように勉強しても
費やした時間に比例する効果は得られない。
年齢を重ねて様々な経験や情報に触れる中で、
他のルートも開通していき、
学生脳ルートは徐々に使われなくなっていく
子供→最初に聞いて覚え、覚えてから理解する
大人→思考や理解が発達しているので、
記憶するより前に疑問が湧いてきて意味を理解してから記憶する
②脳力アップは脳細胞同士のチームプレー
脳の中に得意とする分野ごとに拠点があり
以下のように、会社にたとえられる。
思考・・・社長
理解・・・現場リーダー
記憶・・・記憶の調整役
感情・・・陰のボス
伝達・・・広報
運動・・・エネルギーの源
視覚・・・目の情報屋
聴覚・・・耳の情報屋
暗記のために脳の記憶分野のみ働かせてれば
OKだった学生時代に対して
大人になると、記憶分野単独では働きにくく
それぞれの分野を掛け合わせるアプローチが効率的。
基本的に脳は怠け者で飽き性で洗脳されやすい。
記憶は、他の拠点の働きが弱いと出番が減り、どんどん怠ける。
これを『記憶力が落ちた』と錯覚する。
記憶するための脳のシステムが変わっただけ。
聴覚系から記憶系へと繋がる脳のルートが
いちばん強くて使いやすいのが
子供の脳の特性。
学生時代の勉強は暗記が主体なので、
このルートがしっかりしている子供ほど勉強ができるという評価になりやすい。
職業によってよく使う脳は決まっており
脳のネットワークは
高速道路と一般道路で例えることができる。
処理スピードも速いし、慣れた道なので、ストレスも少なく、
目的地まで快適に進むことができる。
毎日のように1日8時間以上も高速道路化した脳を使っていると
それが基準となって使われなくなった一般道路が
どんどん錆びつき、荒れ果てたガタガタ道になる。
高速道路も使い過ぎると劣化が進み
『最近同じ作業をやっても昔ほど効率よくできなくなった』
『昔はもっと早く作業が完了していた』
みたいな事態になる。
ここで言う一般道路とは
苦手なこと・慣れていないこと
を指す。
③大人脳の勉強法とは
■エピソード記憶
テレビで見た、休日に出かけた、仕事のご褒美など
ストーリー性のある出来事には、楽しい、嬉しい、悲しいなどの
感情が伴い、無条件で長期記憶へと送られる仕組み。
感情を動かすこと。
勉強に感情が伴うだけで、記憶力はぐんとアップする。
■ワクワクしたボジティブな感情に脳はだまされる
昇格試験に必要だから仕方なくやっている。
これでは楽しくないばかりか、いやいや勉強に取り組んでいると
ストレスホルモンが分泌され、記憶力の低下を招き、
余計にやる気をなくすということになりかねない。
いやいや勉強に取り組んでいるでも、
脳を騙して楽しいと錯覚させれば良い。
忘れてはいけないのは
ワクワクとした前向きな感情で
勉強に向かうことであって
勉強そのものを好きにある必要はないということ
例)
・大好きなカフェラテを飲みながらハッピーな気分で勉強に取り組む
・試験に合格した自分へのご褒美を決めておき、
そのご褒美を思い出してからテキストを開く
・好みのタイプの先生のオンラインレッスンを受けるという
ヨコシマな気持ちでワクワク感を高める
苦手なものに取り組むときほど
「好き」を近くに置いてセット化することで
脳が働きやすい環境を作ってあげることが大事
以下は、言わずもがな。
■なるほど、わかったと理解できれば記憶に残る
■繰り返し入ってくる情報は長期記憶へ送られる
■その日のうちに復習で記憶の定着率をアップする
④大人脳をやる気にさせるすごい学び方
■私たちは好きなものしか見ていないし、聞こえてこない
■知識を深めたいと思っている分野でも、
それに関するキーワードとあらかじめ顔なじみになっておくこと
全く興味を示さなかった脳も、
しつこく繰り返しやってくる同じ情報に段々愛着が湧くようになっていく
→覚えたい知識と自分の親密度をどんどん上げていくこと
■参考書をパラパラめくって「これ知ってる」のページから始める
退屈なものを退屈なところから読み始めても、
脳にその情報は届かない
学生時代→階段上に理解を積み重ねていく
大人→白地図の好きな場所から色を塗っていくようなイメージ
最終的に白ちずの全てに入りを塗れればいいわけで、
どこから塗り始めたって何も問題はない。
まずは小さな接点を見つけ、
一つでも色を塗ることができれば
次は隣をちょっと覗いてみようかなど、
親密度は加速度的に高めていける
■2時間勉強するよりも10分の勉強を12日間続けよう
■アウトプットを意識しながら勉強する
■女性は聴覚、男性は視覚からの勉強が相性が良い。
視覚系が強い人
→文字による情報が入りやすい
→書き出して文字の形を目に焼き付けるようにしっかり見ることの方が定着する
聴覚系が強い人
→言葉による情報が入りやすい
→ラジオ、音声のみのCDオーディオブックを使った学習法
→自分がどちらかのタイプかを把握し、勉強のやり方を合わせること
では、自分が視覚か聴覚、どちらのタイプに当てはまるのか
実際にチェックする方法としては以下。
『腕時計』を逆さまから言ってみよう。
「いけどでう」
・頭の中に文字を映像として思い浮かべた→視覚系
・音を頼りにして逆さまに読んだ人→聴覚系
より詳しい特徴は以下。
視覚系優位の特徴
・スポーツやゲームが得意
・自然の中で過ごすのが好き
・文字や数字を映像で覚える
・文字や絵を書いて覚えることが多い
・絵を書いたり、見たものを再現したりするのが得意
聴覚系優位派の特徴
・子供の頃、音楽に関する習い事をしていた
・人の話を聞くのが好き。講演を聞くのも苦にならない
・音楽をかけるなど、常に音がないと落ち着かない
・言葉や数字は、口ずさんで覚えることが多い
・言われたことはメモしなくても忘れない
⑤大人の脳力を強化するすごい習慣術
■脳はデッドラインが大好物
■飽きっぽい脳のために視点を変えてみる
■できる人のマネで習得速度がアップする
■勉強を始める前に5分間、参考書をパラパラ見る
■朝の短い時間で勉強し、それを一日かけて定着させる
■他人のおすすめ勉強法より自分の興味があることを優先する
■回答よりも答え合わせに時間をかける
■ドーパミンが出ているとき記憶の定着率がアップする
■仕事終わり直後は絶好の勉強タイム
・・・仕事で酷使した脳とは異なる脳を使うことが絶対条件
■勉強中に集中力が切れてきたときは視覚系を休ませる
■「休みボケ」は脳が「良い変化」をしている証拠
■朝、いつもと違う時間で出勤してみよう
■利き手と違う手で歯磨きをしてみよう
Etc
脳を衰えに関して、年齢はただの言い訳に過ぎません。